HOME > とうふ豆知識 > 組合大豆について
とうふ豆知識

組合大豆について

豆腐の原料は大豆です。その大豆の中で当組合から組合員に配分している大豆のことを「組合大豆」と呼んでいます。
今、国産大豆の生産量は年間242千トン(2015年:農林水産省)で、皆さんもご存じの通り、日本の年間消費量に追いついていません。そこで日本は世界の主要生産国から大豆を輸入しております。主な生産国は次の通りです。

◆世界の主要大豆生産国

世界の大豆総生産量(予想):約323.70百万トン(16 / 17年)
主要国の生産予想内訳

1.アメリカ  103.42百万トン
2.ブラジル  103.0百万トン
3.アルゼンチン57.0百万トン
4.中国    12.2百万トン
5.その他48.08百万トン
  〔出所:米国農務省(USDA) 2016年6月10日発表需給報告〕

現在、組合で扱っている豆腐に適している大豆はアメリカとカナダの大豆です。
では、その2国の作付面積と2016年の生産予想量はどのくらいでしょうか。

◆アメリカ・カナダの作付面積と生産予想量

* 米国
・作付面積 : 33.8百万エーカー
・生産予想量: 105.6百万トン (2015年産)
〔出所:USDA 2015年6月 現在〕

* カナダ
・作付面積 : 2.15百万エーカー
・生産予想量: 5.35百万トン(2015年)
〔出所:カナダ農務・農産食品省 2016年6月 現在〕

2国の主な輸出先ですが、アメリカにおいては中国への輸出がダントツに多くなっています。中国は、1回の輸入が日本の年間輸入量に匹敵する超大豆輸入国になっています。

【図表】アメリカ・カナダの主な大豆輸出先(2015年度)

* 米国(総輸出量43.876千トン)

EU   4.492千トン
日本  1.866千トン
中国  26.822千トン
他アジア4.205千トン
その他 6.491千トン

* カナダ(総輸出量3 .476千トン)

EU   1.279千トン
中国  587千トン
米国  579千トン
日本  370千トン
他アジア372千トン
その他 289千トン

近年アメリカでは、生産量を増加させるため遺伝子組換え大豆(GMO)の割合を増加させ、生産量の90%以上が遺伝子組換え大豆(GMO)となっています。遺伝子組換え大豆は除草剤に強いため、通常の大豆より20%ほど多く収穫できますが、まだ歴史が浅く、リスク等について明確に解明できていません。 私たちの組合大豆は、このような歴史の浅い遺伝子組換え大豆を一切使用しておりません。

◆遺伝子組換え大豆/非遺伝子組換え大豆とは

=遺伝子組換え技術(Genetically Modified Organism)とは=
細菌などの遺伝子の一部を切り取って、その構成要素の並び方を変えて元の生物の遺伝子に戻したり、別の種類の生物の遺伝子に組み入れたりする技術です。
例えば、除草剤の成分を分解する性質を持つ細菌の遺伝子を、植物の遺伝子に挿入することで、除草剤に強い作物を作り出すことができたりします。
〔参考資料 : 厚生労働省医薬食品局食品安全部〕

=遺伝子組換え大豆(GMO大豆)とは=
上記の技術を用いて除草剤や病害虫に耐性のある遺伝子を組み込んだ種子で生産された大豆です。

=非遺伝子組換え大豆(Non– GMO大豆)とは=
遺伝子組換え技術を使わずに従来の交配で品種改良された大豆です。

※組合大豆は、分別生産流通管理された非遺伝子組換え大豆(Non– GMO大豆)を使用しています。
=分別生産流通管理(IPハンドリング)とは=
遺伝子組換え農産物又は非遺伝子組換え農産物を生産、流通及び製造の各段階でそれぞれが混入しないように分別管理し、各段階における管理内容を証明する書類により分別管理されたことを明確にした管理方法を言います。